どんな環境にあろうとも、子育ては大変なものです。特に初めての赤ちゃんを育て始めた時は何もわからない上に体力も消耗し、気持ちもズダズダに疲れていきがちですね。
私は仕事柄、赤ちゃんのことを知っているつもりでしたが、自分が産んでみてその大変さは想像以上のものでしたし、わかっているつもりだけだったんだと反省しました。体が疲れると心も疲れてきて、そうなると妊娠中に育った赤ちゃんを愛する心がどこかに行ってしまいそうな時もありました。
ここではそのいくつかを紹介します。
赤ちゃんを改めて愛おしく感じた絵本

『かみさまからのおくりもの』
ひぐちみちこ作
『わたしがあかちゃんだったとき』
キャスリーン・アンホールト作
「かみさまからのおくりもの」は切り絵のタッチで絵がそもそもあったかいです。題名の通り、生まれてきた赤ちゃんは神様からの贈り物、奇跡ですよね。これを読むと、我が子がどんな子供に成長するのか楽しみになりますよ。もちろんどんな子になっても神様からの贈り物なんですよね。
「わたしがあかちゃんだったとき」は、ある女の子の生まれる前から生まれて少し成長するまでを描いています。日常の生活が描かれているので、こんなことあったあった、と、我が子が成長したことをしみじみ感じます。子供が3歳4歳になる頃に読むといいかもしれません。
もちろん子供と一緒に読んでもいいんですよ。子供は自分がこんな赤ちゃんだったんだと、成長した自分がちょっと誇らしげです。
下の子ができた時に読んでよかった絵本

『ちょっとだけ』
瀧村有子 作 鈴木永子 絵
『あなたって ほんとに しあわせね』
キャスリーン・アンホールト作
下の子が生まれたら、生活はまた一変します。
赤ちゃんのお世話に追われながら、上の子への気遣いも必要になり、お母さんはヘトヘトです。
どうしても赤ちゃんのお世話が優先になるので、上の子への対応が十分できなくなり、それに対して罪悪感を抱いてしまうお母さんもいます。
私も頭ではわかっているけど、なかなか上の子に十分対応できない自分にもイライラして悪循環に陥っていました。
上の子はまだまだ甘えたい気持ちを上手に言葉にできなくて、反抗してみたり、黙ってじっと我慢していたり。突然現れた同居人(赤ちゃん)を必死に理解しようとしています。
そんな幼くも必死にもがく上の子の気持ちを代弁するかのような絵本です。
子供と一緒に読んでみてもいいですね。私は子供に、「私もこう思っていたー」と明るく言われたら涙が出てきました。
なかなか十分に対応できないな、と思った時は、こんな絵本を通して上の子の気持ちは理解しているんだよ、と示してあげるだけでもいいですね。
お母さんが上手に十分対応してくれるに越したことはないんでしょうが、できない時はできません。
だったら、自分の気持ちをわかってくれている、と子供が感じることが、大きな安心に繋がるので大事なことです。
まとめ
子供向けの絵本でありながら、大人にも心を揺さぶられる絵本の紹介でした。
絵本は子供も大人も関係なく読める素敵なものですね。
私は子供のおかげでたくさんの絵本と出会えました。なかなか分厚い本を読むことができない中、絵本は気軽に読めて、しかも子供と感想を言い合ったりできるので親子の関わりを深めるきっかけにもなります。
ここで紹介した絵本は、小さい子をもつお母さんへのプレゼントにもなりますね。
素敵な絵本に出会えますように願っています。
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