
「田舎は大変ってよく聞くけど、
人間関係は大丈夫かなあ・・」
「めんどくさそうだけど、実際どんな感じなのかしら・・」
「上手くやっていけるか心配だ」
テレビやネットで田舎のめんどくさいエピソードをみることがあるので、あなたは既に「面倒だな」と感じ始めているかもしれません。すでに憂鬱になっているという人もいるはずです。
特に知り合いも友達もいない場合、頼れる場所もなく相談できる人もいないのでますます心配になります。
私も都会から田舎に嫁いできた当時、そのような状況だったのでよくわかります。
本当に田舎の習慣や人間関係が嫌だったら、無理をしてでも田舎に住む機会はないはず。なので私のように結婚や仕事などの避けられない理由があったり、もしかしたら自然などの他の魅力を求めて移住することになるのが大半だと思います。
田舎での人間関係を心配しつつも、一方で大切な理由があったり大きな楽しみがあるからこそその田舎に住むのですよね。
例えばこれから嫁ぐという人はまさに新しい家庭をこれから築いていくという楽しみがあります。そんなのに比べたら田舎のめんどくさいことなんてあなたの人生の中でごくごく小さなことです。
田舎に移り住んで15年である私の経験にもとづいて、田舎での人間関係や対処の方法について解説していきます。
田舎の人間関係が怖くない理由と怖がらないための方法
田舎のめんどくさいことベスト3
田舎の人間関係が怖くない理由
めんどくさい=悪い人、というわけではありません。都会と田舎の価値観が大きくズレているからめんどうくさいのです。
当時、嫁いだばかりの私は田舎の古い体質をとても嫌っていました。
地域での決まり、人付き合いの暗黙のルール、頑固(!?)、などなど。
後に気づいたのですが、私は理由もなく最初から田舎の全てが間違っていると思っていました。完全に先入観ですよね。
地元の人の身になれば長年生活してきた中で当たり前のことなんですよね。

ただただ、価値観が合わない・・(汗)
そう考えたら少し距離を置いて冷静に見ることができました。
それができると相手の価値観に支配されることなく淡々と対応できます。
地元の人の中にも都会的な考え方の人もいるし、話していると楽しいこともあります。悪い人たちというわけではないのです。
中には価値観を押し付けられることもあります。そこはお互いさまなので理解し合えるといいですよね。
ヒトとヒトとの関係です(悪人との付き合いではないということです)。
田舎の人間関係では田舎対都会という価値観の違いが多く、決して田舎が悪いというわけではないということを話しました。
しかし「その価値観の合わないことが怖いんだよ!」という声もありますよね。
わかります。価値観の違う部分はなかなか埋めることのできない溝であることは私も経験しながら痛いほど感じたことです。
価値観が合ったから結婚したはずの夫とでさえも、田舎の習慣や考え方に関しては未だに合わない点が多々あります。最初はぶつかったりしていつか価値観が合うことを目指していましたが、今はもう「そこは合わないものだ」という考えでお互い一致しています。
価値観が合わないのを大前提に関係を築いてお互い心地よく生活をしていく、というのも一つの方法です。
無理に自分がその価値観に合わせることはなく、理解をするにとどめておきます。
また、田舎でもあなたと価値観の合う人に必ず出会えます。そのような人と多く繋がると心の支えになります。
そのために自分のアンテナは常に立てておいて、人と出会える機会を持つようにしいます。今はSNSもある時代なので機会は多いですね。
都会から移住している人、都会からのUターンの人もいます。また、地元の人でも特に若い人はいわゆる昔からの田舎のめんどくさい習慣に固執していません。
若い人が今後地域を担っていくと、少しずつでしょうが古い習慣も変わっていくでしょう。古い習慣が悪だとは思っていませんが、時代に合わせて変化も必要だとは思います。
怖がらないための方法
私は今でも納得いかないこと、好きになれない習慣、正直いろいろあります。
でもどちらかといへば、田舎に来てから楽しく過ごせています。楽しまないと損ですよね!

楽しもうとする気持ちもいるよ
受け入れがたいところは無理をしないで距離を置くこと。
これからは時代がもっと変化していきます。ネット社会になったことにより、情報格差がなくなりつつあり、田舎にいるメリットも今後増えていくという見方もあります。
めんどうな習慣は淘汰されていくのかもしれません。
具体的に、田舎でできる行動とマインドの鍛え方を紹介します!⬇最後の一つ以外は私の実践より。
- 仕事、習い事、ボランティアなどいろんな人とつながる機会をもつ。
- 自分のアンテナを立てる。地元のフリーペーパーやネット情報が便利。
- 近所付き合いは無理しない。挨拶はする。
- 地域の役はできるだけ楽しんで取り組む。嫌々やっても楽しくやっても同じ時間が消費される。
- いざとなれば田舎を去ってもいいんだと頭の隅においておく。そうすると気持ちが楽。その土地に一生縛られる必要はない。
- 強い意志があれば田舎の付き合いに参加しないのもあり。
地元の人の中にも、めんどくさいことに一切参加しない人も結構います。賛否両論ありますが、多くの人はルールの範囲内でしていますから私は構わないと考えています。
私の場合はある程度参加している方が都合がよくて楽なので、それを行っているだけで、そうではない人は全く参加しない方を選ぶでしょう。
全く参加しないという人の方が少数なので、逆によっぽどしっかりした意志を持っているのではないかな、と思っています。
「田舎では付き合いたくなくても付き合わなくてはならず、そんなにうまく断れない、それが怖い」という意見もあるかもしれません。
確かに私も付き合わざるを得ないこともたくさんありました。
ただ、どこに住んでもある程度のルールがその地域にありませんか?それが絶対嫌ならホテル生活がいいですね。
それよりもできることはさっさとやって、自分の人生に集中した方が自分のためです。実際、私はそのマインドで乗り越えてきて今楽しく過ごしています。

楽しむほうが健康にもいいよ
人間関係のトラブルは都会だろうが田舎だろうがどこでもあります。
ではなぜ「田舎の人間関係」と聞くと何となく特殊な感じがするのでしょうか。田舎の人間関係のめんどくささを大きくしている理由のひとつは「人が少ない上に地元の人が圧倒的に多い」ことです。
小さな街へ行けば行くほど、当然のことながら住んでいる人が少ないです。
少なくなるのに、行事ごとや役割ごとは比例して少なくなっていない、というのが私の印象。

ということは一人あたりの役が増えるね
負担が大きくなることは、めんどくさい気持ちも大きくなり、人間関係もこじれやすくなります。
それと、人が少ないのでサボるとばれます。これは逃げ道がない。本来自由参加であるはずのものが、実際は全員参加、といったことが起こります。
つまりその土地に長く住んでいる人が大多数なんです。
昔からの習慣を大事にしていて、少子化に対してもなんとかなるという感覚で若い人への負担をわかっていないお年寄りもいます。昔からやってきたことの方が大事といいますか・・・
とにかく、長く続いてきた習慣を実践してきた人が多いと、新しく変えるのも簡単ではないです。

進めにくい改革にイライラもつのる
田舎の人間関係のめんどくさいことを3つにまとめました

噂になると広がるのが早い。周りまわって自分の耳に入ってきます。自分が噂の対象になっていても同じです。

他人の健康情報や家庭事情

私が日傘をさして歩いていたことまで・・
人が少ないことと娯楽も少ないことなどが影響しているのか。
どんだけ暇なの?(笑)と思うくらいですが本当です。
品物のやり取りや、快気祝いなどの冠婚葬祭の付き合いをお互いよく知らなくてもしています。
嫁いだ当初は数多くの知らない人からも地域が一緒というだけでお祝いをいただきとまどいました。

最近は慣れてきたよ

見方によってはありがたい習慣かもね
最近は冠婚葬祭は田舎でも式場で行うことが多くなっています。
これからはもっと簡素化していくでしょう。
人が少ないので地域の役割分担が確実にまわってきます。
消防、草刈り、組長、区長、会計など その他 交通安全、市の健康役員、など。
「やらない」という選択をするとかなり目立ちます。なので、強制ではないというのは建前で、実際は強制になりかねないです。
それぞれの役割が地域を動かしていくために役立っている点はもちろんありますが、人が少ないので負担は大きいです。いろんな人の善意でまわしているというのも否めません。
まとめ
田舎の人が都会の風景を見て、「よくこんなゴチャゴチャしたところに住めるな。落ち着かない」ということを話しているのを時々聞きます。
逆に都会の人は「よくこんな何もない(店や娯楽)ところに住めるな。つまらない」と話すことがあります。
両者、間違っていることを言っているとは思いません。
嫌なら住まなくていい、それだけのことです。
私も田舎に一生住みたいと考えているわけでもありません。一生住むことになるかもしれないし、都会に住むことになるかもしれない。
ただ今は自分の家庭が一番大切で、今ベストな環境と状況の中で日々楽しんで過ごしている、それだけです。
田舎のめんどくささは無くなることはないけれど、自分の生活の中で占める割合が少なければ、あとの9割を思いっきり自分色でやっていけばいい。
「田舎のめんどくさい人間関係」と付き合うと、マインドが鍛えられて成長する部分もあります。自分の人生においてプラスになります。
まずは自分自身の人生を第一に考えて「田舎のめんどくさ!」は二の次に考えていきましょう(^^)