柳宗理のステンレスボウル、有名ですね。
「デザインは好きだけど、使い勝手はどうなの ?」
と、具体的にどのようなボウルなのかを知りたい方へ日常的に使用している私がこの記事で説明します。
このボウル決して安くはないですね。
私も購入当時、一目惚れしたにもかかわらず、「高っ!」となかなか踏ん切りつかなかったことを覚えています。
デザインのことが好きな私なので、私の勝手な見方も入りますが、このボウルがいかに素晴らしいかを説明したいと思います。
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優れたデザインと機能
おつまみもそのまま サラダなど合えたらそのままで
美しいからそのまま卓上へ出してもおかしくありません。
つまり、器の役も引き受けられるくらい美しい
ボウルなんだけどボウルとしての機能以上のものがある
縁がスッキリ
一般的なボウルに比べて縁の部分が広がらずにスッキリしています。
パンチングボウルはボウルに重ねてひっかけるので少し広がっていますが、広がり方は滑らかで、ごく自然に引っかかる設計になっています。
側面と底が滑らか
どの大きさのステンレスボールの底も側面から滑らかにつながっているため、一見丸みをおびていて平らではないような感じです。
一般的なボールは安定のために広い面が平らになっており、側面と底面の境目がわかりますが、このボウルは側面から底面に滑らかに続いており、境目がわかりません。
底面も広くはありません。
それでいて安定しています。
ツヤ消しの仕上げ
仕上げがツヤ消しになっていて、温かみのある雰囲気。
全体の形が、丸いというよりは側面が底に向かって切り立っておりシャープな雰囲気になっているにもかかわらず、温かみを感じるのはこのせいだと思っています。
とにかくスッキリ感が半端ない
そもそも、もともとシンプルなボウルにムダも何もないのかもしれませんが、
少しのムダも省いてスッキリシンプルに仕上げてあるのが、食器に紛れてテーブルに並べても違和感がない理由かと思います。
縁とパンチングの境目も
スッキリしていて丈夫微妙なカーブが美しい
購入した理由のひとつに、とにかくこのパンチングのざるが欲しかったというのがあります。
それまでは昔ながらのメッシュタイプのざるを使用していました。
使用に不便は全く感じなかったのですが、洗っても食材が取れきれなかったり、水垢が残ったり、針金が引っかかってきたりとしていました。
パンチングタイプは、洗いやすくて水を切った後の食材も移しやすい!
しかも柳宗理のパンチングボウルは底の形状に特徴があり、底になる面積は少ないのに安定感抜群です。もちろんデザインもグー。
あえて短所を言うならば、水切りがややメッシュより劣るかもしれません。普段はほとんど感じませんが、お米を洗った後やうどんなどの麺の水切りの時に感じます。分量が多いと特にわかるのかもしれませんね。
でも、そこを認めた上でも、デザインとその他の性能が勝るといったところでしょうか。
柳宗理ステンレスボウルには5サイズあります。パンチングボウルは4サイズ。
ステンレスボウル | パンチングボウル | |
1 | 13cm | |
2 | 16cm | 16cm |
3 | 19cm | 19cm |
4 | 23cm | 23cm |
5 | 27cm | 27cm |
最もよく使用するのは、23cmと19cmですね。
天ぷら具材を混ぜたり、切った野菜を入れたり。
23cmボウルは縦に深いので、狭い調理台でも大きさの割には場所を取りません。また、パン生地の発酵やお菓子作りのまぜ合わせにはとってもいいです。
お菓子づくり、あまりしませんが(汗)、メレンゲづくりは絶対これです。
また、ボウルとパンチングボウルの高さに差があるので、水切りをするのには適しています。
13cmや16cmはドレッシングや調味料を合わせるのによく使いますし、お弁当づくりの少しの食材を扱うのに役立ちます。
27cmは、とにかく大量の食材を扱う時に使用。餃子の具材を作るのにも重宝しています。子供らが、おばあちゃんが作っている野菜を収穫する時に持ち出したりしています。
かれこれ20年は使用しています。
軽くて薄いステンレスですが、歪んだり凹んだりしていません。
柳宗理とは

「美は人々のためにある」
と提唱し続けたインダストリアルデザイナー。
戦後復興期から高度経済成長期にかけて日本のモダンデザインを支えました。
調理用具のみならず、食器、家具、ファブリックもデザインしています。
シンプルで温かみがあり、かつ機能性にも優れていることが特徴。
デザインと使いやすさを追求した点がとても魅力的!
ボウルって、毎日使うけど脇役ですよね。縁の下の力持ちといいますか。フライパンや鍋はメインを調理して仕上げるけど、ボウルは下準備の役。そこにデザインかつシンプルを重ね合わせてきたというところがこのボウルの素晴らしい点だと思うわけです。
「そ、そんなところにもデザインを!?」
と私には衝撃的なものでした。しかもそれが使ってみると心地よかった・・
身近で普段使いのものへのデザインの必要さを痛感したものです。
まとめ
柳宗理のステンレスボウル、パンチングボウルについて、少しはわかっていただけましたか??
私の気に入っているところは、全部です、はい。
- 細かなところまでシンプルを追求したデザイン
- だからこそ卓上にそのまま出しても違和感なくスタイリッシュ
- 形状、大きさ、パンチングの使いやすさは最高
- そのデザイン性を保ったまま長年使える
私がこの柳宗理のボウルを知って、欲しいと思った時、正直ボウルには困っていなかったのですよね。メッシュタイプのボウルには少しだけ手を焼いていましたが、毎日の食事を作るのにボウルの機能は果たしていたので、買い換える必要も絶対ではなかったんです。
でも、どうしても欲しくて、その時持っていたボウルを一斉に処分したのを覚えています(ごめんなさい)
若い私には高価なものだったので、日用品、しかもほぼ誰にも見せることのないそこにお金をかける勇気がもうひとつなかったのでしょうねぇ。。
でも、買って正解でした。まさに日々の暮らしが楽しくなる一要素になったのですから。
【追記】こだわり始めたらそこからは趣味
実は私、ボウルを他にも持っています。ステンレスは電子レンジがかけられないので、ガラスのボウルを大中小3つ。ダイソーで購入です!
今ではステンレスボウルも100均で買えますね。
しかも、それで十分な機能を果たすわけで、調理に困ることはありません。
使い勝手というものは追求すればいくらでも出てきますが、ボウルに追求しても出来上がる料理には大して変わりないでしょう。
柳宗理のボウルもそれこそ100均のボウルに比べたら、めちゃめちゃ高価なモノです。なので、こだわらない人には高すぎますよね(・・;)
モノのデザインや好みはこだわりだしたらそこは趣味の域に入るんじゃないだろうか。
でもこれ私はとても大事なことだと思っています!!
その趣味を満喫した時って、日々の生活の楽しみ感がちょっと向上しませんか?
その高価な分のお金って、好きなモノに対する満足分なんだろうなあって。