こんにちは!じょいころです。
梅雨に入り、暑い日も多くなってきていよいよ夏がやってくるという感じになってきましたね。
先日、水難事故のニュースがありました。
湖で小学2年の子が流され死亡したというニュースです。
私にも同じような歳の子供がいるので、ご両親の気持ちを考えると胸が張り裂けそうな思いです。
そして、そのような水難事故ニュースを目にすることで「今年も夏がやってくるんだな」と季節を感じるところもあります。
このように毎年のように度々目にする水難事故のニュース。

特に子供の事故は辛い・・・
中には子供を助けようとした大人も死亡することもあり、他人事ではないような気持ちになります。
いつも思うのが、「たぶん保護者のほとんどは海や川で遊ぶ時、子供がいたら必ず注意をしているはず。なのになぜこんなに毎年多くの水難事故が起きてしまうのだろうか。」
誰しもが水で遊ぶことは暑い夏に経験があるでしょう。
ちょっとした油断、想定外のトラブルがあったと言ってしまえばそれまでですが、事故が起こってしまったら取り返しがつきません。事故のニュースが流れるたびに我が子に重ね合わせては身震いさえしてしまうほどです。
先日の湖での水難事故のニュースを知った後、子供と私自身にも水辺での遊びでは気を付けようと言い聞かせました。と同時に毎年起こる水難事故の実態と防止策を今一度確認しておこうと思いました。
この記事では、水難事故について色々と調べたことをまとめています。
全国の水難事故の状況はどうなっているの?
毎年、警察庁から水難概況が発表されます。その公開資料を参考にまとめてみました。
- 総数は5年前から減少傾向にありましたが、令和2年は少し増加しています。
- 過去3年間では、夏期に500件前後、600人前後の事故が発生しています。
- 単純計算すると、1日あたり10件の水難事故が発生しています。


船舶の事故も含んでいるよ。そのせいか大人の数がとても多いな
年齢別の死者・行方不明者について
- 子供だけを見てみると、小学生の割合が最も多くなっています。
- 圧倒的に高校生以上の大人の方が大きい数です。
- 水難事故にあった者のうち死・行方不明に至った割合は、大人46.7%、子供13.1%(5年間の平均)

水難にあった時、大人は子供の3倍が死亡か行方不明・・
子供がいると真っ先に「子供を守らなくては」という気持ちになります。
子供を助けようとして保護者だけが死亡したというニュースも毎年ありますね。
子供も親も亡くなてしまう最悪のケースもあります。
「気を付けろ」「近づくな」「怖いことを知っていろ」と、
子供にばかりいつも言い聞かせてはいませんか??
大人である親がまず危険性を十分理解する必要があることをこれらのデータから私は思い知らされました。
未就学の頃は日頃から目を離せない状況にあるので、「海や川に行っても普段のように注意を向けている」とも言えます。
ところが小学生になってから一気に成長しますよね。
よって親が身の回りのことに干渉することも減っていきます。
そのような日常の延長線になってしまうというのが気の緩みになってしまうのでしょうか。海や川では普段と違う意識を子供に向けなければならないという意味では油断しやすいのかもしれません。

- 死者・行方不明者は、大人では「海」で多い傾向にあり、子供は「河川」が最も多くなっています。
- 行為では、子供は「水遊び」がダントツで多いです。
大人では「魚とり釣り」が多いようですがダントツではありません。レジャーや仕事での事故もあります。
「水遊び」と聞くと、膝下くらいの深さでバシャバシャ水をかけあって遊んでいる光景を想像します。
浅いというだけで、安心してしまうところが私にもありますが、例えばこれが河川であれば危険を全く理解していないということですよね。

その「安心」こそが最大の「危険」かもしれないね
河川では浅い場所でも流れがあるので、足をとられたらあっという間に流されてしまいます。しかも子供は特に静かに沈むので誰も気が付かないうちに事故が起きていることが多いといいます。

2018年にSNS上で拡散された有名なイラストです。長野県佐久市の小児科医が中心となり作っているサイト「教えてドクター」に掲載されています。
「教えてドクター」のアプリもあり、日頃から知りたいような情報にすぐアクセスできる心強い味方です。
川の流れには体重の軽い子供の方が流されやすいかもしれません。しかし、水の力は怖く大人でも流されます。流されてしまうと元の体勢に戻れなくなるのが川の怖いところです。流れは止まりませんから。
予め河川の危険を理解した上で防止策をとり、安心して水遊びやレジャーを楽しみたいものです。


水難事故を防ぐために備えを忘れずに!
水難事故を未然に防ぐためにできることは出かける前に準備することが大事です。
警察庁が水難事故の概況で公開している防止策をもとにまとめました。
私もこれからやってくる夏に備えて、改めて意識を高めておきたいと思います。
・転落のおそれがある場所
・水 (海)藻が繁茂している場所
・水温の変化や水流の激しい場所
・深みのある場所
過去に水難事後が発生した箇所がわかるマップを「公益社団法人河川財団」というところが公開しています。
これから遊びに行く場所がどのようなところなのか参考になりますよ。
・河川が増水 するおそれが高いときには、釣りや水泳、中洲や河原でのバーベキューを行わない。
・海においては、天候の変化や波の高さに特に注意を払う
・離岸流や高波が発生するおそれ(海岸の地形、沖合で台風が発生している場合)が高いときは、 海に入らない。
海上保安庁HPでは海の気象をリアルテイムで情報提供しています。
国土交通省では、洪水予報やダムの放流通知を見られるようになっています。
各都道府県の公式HPでも雨量や水位情報を提供しています。
友人グループで海でのレジャー中に溺れたというニュースも毎年ききます。
体調が悪いと海や川に入る気になれないこともあろうかと思いますが、飲酒をすると気分が良くなって、かえって海や川に入りたくなることもあるんじゃないでしょうか。
そもそも自覚の有無に関係なく、飲酒後は「判断能力が低下する」ということは今では一般常識ともいえます。
飲酒運転すれば行政処分あるいは罰則が課せられますよね。
飲酒後は判断能力の低下だけではなく「運動能力が低下」「平衡感覚の低下」「動体視力の低下」「視野が狭くなる」などカラダのあちこちがおかしくなっています。
しかしながら毎年のように飲酒後の海での事故が絶えない・・・。

想像してみてください・・・その状態のまま海で泳ぐって危険すぎるよ・・・
子供が一緒にいる時は、子供を見守る能力も低下していることになりますし、万が一溺れかけても助けることができません。
「酒を飲むなら川や海に入る準備をしない」「海や川に入るなら酒を準備しない」です。

・釣りやボート等で水辺に行くときは、落水した場合に備え、必ずライフジ ャケットを着用(体のサイズに合った物を選び、正しく着用)する。
・幼児や泳げない 学童等には、必ずライフジャケットを着用させる。
現在、小型船舶に乗船する際はライフジャケットの着用が義務化されています。
釣り場ではライフジャケットを着用している人をよく見かけますね。
野外活動プログラムといったプロの方が指導する場では、子供たちに必ずライフジャケットを着用させています。
一方で海や川での家族レジャーではあまり着用している人を見かけません。

船での海難事故の場合、ライフジャケット着用時では未着用時に比べて生存率が約3倍!
これは衝撃です。
資料にはありませんが、河川でもライフジャケットはリスクの低減対策です。あくまでも最低限の対策です。
ライフジャケットを着用しているからといって絶対安心安全ではありません。
ただ、川は水深が浅くても滑ったり木に引っかかったり、ちょっとしたことで転んで流されることがあります。
ライフジャケットによって命がつながる可能性は高いのです。
アクティブ活動の時だけでなく、膝下までのちょっとした川遊びのときも着用が今や必須ですね。
かくいう私はライフジャケットの購入を何度も迷ってしまいました。結局購入しませんでした。
子供が小さい頃は年に2回ほど川に遊びに行きましたが、「近くの川で足をつけるくらいだし・・」「年2回だけだしな・・」と思うと購入を躊躇していたのが正直なところです。

何をケチっていたのか・・。いろいろ調べるともっとライフジャケットの着用を推進すべきだという声もたくさんありました。
岐阜県庁の公式HP上で危機感をもつよう強烈にアピールしているQ&Aが2020年にTwitterで話題になったようです(後述)
毎年のように起こる痛ましい事故をみると、たまたま運がよく自分らは事故にならなかっただけで、ライフジャケットを着用すべきだったと反省してしまいます・・・
岐阜県庁の公式HPではこのように訴えています。
ライフジャケットの着用は、最低限のリスク低減対策にすぎません。逆にライフジャケットを着用せずに川に入ることは自殺行為と言っても過言ではありません。
岐阜県庁河川課「水難事故などに関するQ&A」
「川に入る時はライフジャケットを着用するという安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が新たなスタンダードです。
岐阜県庁河川課「水難事故などに関するQ&A」
・ 遊泳区域を標示する標識、浮き等を移動又は損壊しない。
・ 遊泳区域以外の水域で遊泳しない。
・ 遊泳中、他人に抱きつくなどの遊泳上危険な行為をしない。
・ 遊泳に当たっては、水深、水流を考慮し、安全な方法で遊泳する。
危険だよ、と教えてくれているのだから入らないのは当然危険リスクを減らすために必須です。
危険区域の標識に気が付かない場合もあるかもしれないので、遊ぶ前に確認しておかなければなりませんね。
海や川だけでなくプールにおいても、保護する責任のある者が付 き添うなどして目を離さないようにしてください。
事故の統計データからは小学生で特に多く発生していました。
小学校にあがると出来ることも増えて活動の範囲も広がります。
意外と目を離したすきに姿が見えなくなるということは日常的にもよくあります。
幼児のように手をつないで目を離さないということはもうしませんし、本人も大丈夫と思っていることも多々ありますね。かえって油断しかねません。
事故予防に関する情報を提供しているところはココ
事故発生の調査・分析、水辺での注意点、活動の仕方など幅広く予防のための情報提供をしています。
「全国水難事故マップ」は過去にどこでどのような事故が起きたのか知ることができ、出かける前の心構えとして役立ちます。
公式HP上で海の安全情報を確認することができます。気象情報もリアルタイムで情報提供しています。
その他、自治体によって様々ではありますが、各都道府県HPや警察HPで水難事故の状況や防止策について情報提供しているものもあります。
岐阜県が公式HPに掲載しているQ&Aでは、どの質問にも強く危機感をもつよう警笛をならしています。
ストレートにわかりやすい内容なので、一度目を通すことをおすすめします。
水に慣れているかもしれません、場所に慣れているかもしれません、が、この夏出かける前に意識的に事故防止の情報を把握して、思いっきり遊びを楽しみたいですね。
まとめ
とにかくまずは溺れないためにできることをしておくことです
溺れてからの救助法も大事ですが、経験のない人が緊急事態に頭だけの知識でまともに対応できるとは思えません。
自分が溺れたときの対応にも同様のことが言えます。が対処を知っておくことは少しは助けになるでしょう
事前準備としては
- 場所の把握(地形、流れ、波、川底の性質、ダムの場所)
- 状況の把握(気象、体調、放流)
- ライフジャケットの点検
レジャーを楽しむあまり危険への意識が薄くなってはいけません。
かといって危険を意識ばかりしていても思いっきり楽しめなくなってしまうかもしれません。
そのためにも事前に最善の準備はしておきたいものです。

あと、子供は水遊びが大好きだよね。いつも大はしゃぎ。危険だからやらないのではなくて、楽しく遊んでほしいよね(^^)
安心安全に備えて 今年の夏も思いっきり楽しみたいものですね!
本日はここまで。
読んでくださりありがとうございました!