50歳を前に自ら1年無職になった。その理由と口実

昨年の春に無職になることを決めました

仕事を辞めることを考えているけどなかなか決心できない、ということもあるでしょう。理由も人それぞれです。私の経験はひとつの例に過ぎませんが、共感するところがあれば事態を動かすための参考になるかもしれないと思って書きます。

まず、辞めるまでの仕事上の経緯を簡単に説明。

15年前に結婚してからはパートで仕事をしてきました。フルタイムや時には短時間勤務で。

専門の資格があるので、どちらかというと頼まれた仕事を引き受けてやってきました。自分でやりたいことを仕事で選んでやってきたというわけではありません。

そのため職場も何度か変わっています。

ほとんどが年間契約でした。なので、昨年春も更新すれば同じ様に働くことになりましたが、更新せずに退職。

完全なる無職状態は、出産前後を覗いて初めてのこと

参考までに我が家の状況をいいますと、子供2人と夫の4人家族。子供は小学低学年、高学年。夫は田舎の小規模な会社に勤めていて家計はなんとかまかなえるくらいの給料。

預金が十分できるほど夫の稼ぎに余裕があれば最高ですが、その余裕はありません。私が働かないと預金ができない、といったところです。

この時点で常識的にこう思いますよね。「経済的余裕もないのに何故辞めてしまったのか?」

主な理由をまとめました。

最大の理由「収入」と「時間」

「え?収入?だったらどうして無職を選ぶの?」と思った方もいるでしょう。矛盾していますよね。

私はパートだったのでいわゆる時給で働いていました。昇給もなくボーナスもない。このままずーっとここにいてもこれ以上収入が増えることなく時間と労力だけを消費していく。ある日強烈時間がもったいない!と思ってしまいました。

辞めても新しく事業を起こす予定ではないので収入が増える保証はゼロです。むしろ大幅なマイナス。でもこのままいても収入アップの可能性はゼロ。

だったら少しでも収入アップの可能性のあるベクトル方向にいこうと思い、とりあえず脱出しました。

収入アップのためにはもはや起業しかありません。なぜなら年齢的にもスキルや経験的にも高収入の就職は困難。

ホント、とりあえず脱出のみという感じです。私には事業を起こす予定がないだけでなく、実行力もないため今後その可能性は限りなくゼロに近いから。それでもゼロじゃない方向に行くしかない、と思ってしまったのです。

時間がもったいない

40歳を過ぎてからこのままではいけないような気がする」という根拠のないモヤモヤした焦りがずっとつきまとっていました。歳を重ねるたびに徐々にその感覚は強くなっていきました。

子供にも恵まれ、夫も働いていて余裕はないが人並みの生活をしている。みんな健康で過ごしている。こんなありがたくて幸せなことはないのにどこか自分に満足していない。

そんなことを感じてしまう自分のことを、

「自分はもっとなにかできると勘違いしているのだろうか?ただのバカ?」

「単にプライドが高いのだろうか?ただの欲張り?」

と常に葛藤です。それこそ時間の無駄だと言われても仕方ない。

今思えば「このままではいけない」「いや、ただのバカ」の繰り返しでした、ずーっと。堂々巡り。

自分のことをそこで分析したところで湧き上がるモヤモヤ感はおさまりません。

仕事にも限界を感じていました。

正直もう飽きていて仕事に対して向上心や貢献したい気持ちが全く湧いてこない。仕事内容が既にあまり自分の糧にならないことを痛烈に感じてしまう。

やりきってないくせにやりきった感があるから、ワクワクしない。

ほとんど毎日そういった心理状態に時間がただただ削がれている(悲)

しかも収入も全く変化なし。

これはどう考えても「健全ではない」と強く思った瞬間全部やめてみようと思いました。

辞めるときの口実

かっこよく辞めたいけど、それができない。だからボヤッとさせて最悪ダメ人間と思われないように自分を擁護する。

「かっこよく」というのは、「起業します!」とか、「こんな熱い思いがあります!」とか、「自分自身の向上のために転職します!」と発表して辞めること。職場にも家庭にも。

そんな予定は未定なので、次のような口実を使いました。

  • 「おじいちゃんが入退院を繰り返して大変だから」
  • 「子供のことを優先させたいから」
  • 「とりあえず仕切り直し」

ポイントはウソではないということ。話の大きい小さいはあるけれども、真実なので堂々としていられるのです。

姑息だね〜、ずるい〜

つまりこういうことです↓

  • 「おじいちゃんが入退院を繰り返して大変だから」→真実だがかなり誇張している
  • 「子供のことを優先させたいから」→真実だが場合によっては仕事をフルでやっていいと思っている
  • 「とりあえず仕切り直し」→真実だがうやむやな言い方にして説明を簡単にしている

「この仕事に費やす時間がただただもったいなく感じて自分がだめになっていく感じがするから辞めます」という真実は言えなかったです···

また、退職のときに面倒に感じてしまう質問が必ず来ます。それは、

「何か始めるの?」「やりたいことがあるの?」という質問です。

それに対してはっきりした答えがないものだから、質問からうまく逃げるための理由を用意しているだけでもあります。「ただ辞めたい」それだけじゃあダメですか?

「1年間は専業主婦になると決めたんです!!」と言ってもいいのですが、なぜか言えなかったです。それはきっと仕事をしないということに対する罪悪感が少なからずあるからなのです。本当は専業主婦も仕事を決めるときの選択肢の一つとしてあってもいいんじゃないかと思っているのですが。

なにはともあれ、このようにして無事に無職になりました。

まとめ

これまで何度か転職や退職を経験したことがあります。が、このような「時間」「収入」の理由で辞めることは初めてのことでした。年齢や考え方が今この状態だったから生じたものでしょう。

人生の後半に突入したという感覚がリアルになってきた。それは自分の人生を考える上で最大の影響力を発していたと思います。

何かをやってみたい!と思ったら迷わず思いっきりやってみればよいのですが、若い頃それができていたのが歳を重ねれば重ねるほど私の場合は実行できなくなっています。

その上「やってみたい!」という強い気持ちでさえ20代のころより縮小している、縮小させている、そんな感じでもあります。

次回は1年の無職を経験して、率直に感じたことやわかったことを書いていきます。  

50歳を前に1年無職になった。周りの反応と気づいたこと。